女性の泌尿器疾患

泌尿器科といえば前立腺のように男性にしかない臓器を扱うため男性が受診する科だと思われがちですが、尿を作っている腎臓や尿をためておく膀胱の病気は女性にも多く罹ります。特に膀胱炎は女性の4人に1人は罹ると言われるほど女性が圧倒的になりやすい病気です。くり返す膀胱炎や尿失禁などでお悩みの女性の方も多いのではないでしょうか?これまで泌尿器科は女性にとって受診しづらい科とされてきました。しかしながら排尿の問題は女性にとって決して稀ではありません。気になる症状がございましたら、いつでもお気軽にご受診下さい。

主な女性泌尿器科疾患

膀胱炎とは

ほとんどが尿道から大腸菌をはじめとする細菌が入り込んで膀胱に炎症を起こす病気です。
女性は男性に比べて尿道が短いため、細菌が膀胱まで入りやすく女性に多い病気で一度なると再発することも多いです。
通常は、膀胱に細菌が入っても、排尿によって細菌が流され、膀胱炎になることはありませんが、長時間トイレをがまんして排尿をしなかったり、睡眠不足や過労、生理後の抵抗力や免疫力の低下、ストレスなどが原因で起こることが考えられます。
治療については、抗生物質でほとんど改善されます。
また、症状が軽い場合は、水分を多く取り尿量を増やすことで自然に治る場合もあります。
再発予防のためにも、水分を日頃からよくとり、尿をたくさん出すようにすることと、尿をがまんしないようにすることが大切です。

過活動膀胱(OAB)とは

過活動膀胱は、急におしっこが我慢できなくなり、おしっこの回数が多くなる状態のことで命に係わる病気ではありませんが、外出が不安になったり、家事や仕事の妨げになったりQOL(quality of life:生活の質)が著しく損なってしまいます。 原因は、加齢や脳や脊髄の障害など神経因性による場合もありますが、原因が不明のものも少なくありません。 治療は、抗コリン薬という膀胱の収縮する力を弱める薬による薬物療法が多く使われます。 また、カフェインなどの利尿作用のある飲み物を控えるなど生活改善や排尿の間隔を長くする膀胱訓練や膀胱を支えている筋肉を強くするために骨盤底筋体操を行うことも効果的です。

腹圧性尿失禁とは

咳やくしゃみをした時や重い荷物などを持ち上げた瞬間に腹圧がかかり尿がもれてしまうのが腹圧性尿失禁です。 出産や加齢により尿道の周りの筋肉が弱くなって尿道の固定が悪くなっているために起こります。特に中高年の女性に多く、8人に1人は悩まされていると言われています。治療は薬物療法より尿道の収縮を強めるお薬を服用します。また、軽い症状の場合は、骨盤の底部の膀胱や子宮を支えている筋肉である骨盤底筋を鍛える運動療法で治る場合もあります。また当クリニックではウロマスターを導入しております。ウロマスターとは干渉低周波電流を用い、頻尿や失禁の原因となる膀胱排尿筋・骨盤底筋を刺激し、治療を行う機械です。 不安な際には当クリニックにご相談ください。