PSA検査

前立腺がんを早期発見するための検査法です。PSAはprostate specific antigen(前立腺特異抗原)の略で、前立腺から分泌されるPSAタンパクという物質が血液中にどれだけ存在するかを測定しております。健常な男性の場合、PSAが血液中に浸出することはほとんどありませんが、前立腺に疾患がある場合は血液中にPSAが浸出し、血液検査での測定が可能となります。健常人の血清中PSA濃度は1ミリリットルあたり0.1ナノグラムですが、前立腺疾患があると4.0ナノグラム以上に上昇します。しかし4.0~10.0ナノグラム程度の場合、良性の前立腺肥大症と前立腺がんがかなりの割合で混在しており、区別がつかないことがあります。前立腺がんのスクリーニングでは、一般的に50歳以上の男性を対象にPSA検査を実施します。その結果、血清中PSA濃度が1ミリリットルあたり4.0ナノグラム以上の場合は直腸指診や超音波検査の検査を行います。

直腸診検査

指を肛門から直腸内に入れて診察する方法。
痔、直腸がん、前立腺肥大症、前立腺がんの診断に役立つ検査です。特に前立腺については、直腸内の壁ごしに触れることができるため、大きさ、位置、硬さなどがよくわかります。前立腺は本来、弾力性を持っていますが、前立腺がんの場合で進行したものでは、がんの部分がゴツゴツしていて石のように硬いので、泌尿器科の専門医ならがんを疑うことができます。また、前立腺の大きさは本来、くるみ程度ですが、前立腺が肥大している場合は鶏卵程度からさらに大きくなっているため、直腸診でもわかりますし、経直腸的超音波検査を併用すると、前立腺のより客観的な情報が得られます。

超音波検査

さまざまな病気の診断に役立てられているエコー検査ですが、前立腺の場合、おなかの上からプロープ(超音波を出す器具)をあてる「経腹超音波検査」はあまり行われていません。
前立腺はおなかの表面からやや見えにくい位置にあり、明瞭な画像を得られにくいことが原因です。
そのため、より近くからエコーを当てられる「経腸超音波検査」のほうが望ましいとされています。これは細いプロープを肛門から挿入し、直腸にエコーをあてることで前立腺の画像を得る検査です。
エコー検査では、おもに前立腺の大きさと形を確認します。がんにかかっていると、前立腺は大きくなる上、形がゆがんで左右非対称になります。
がん細胞はエコーを反射しにくい性質があるため、がんが発生している部分は他よりも暗く映ります。こういった様子から、前立腺がんの可能性を判断します。
また、エコーだけで前立腺がんの診断をつけることが難しい場合は、PSA検査を組み合わせて行います。
がんを確定診断する場合は麻酔を用い入院をして針生検を行います。
当クリニックでは関連施設の親水クリニックで針生検をする事が可能です。ご相談お待ちしております。